合唱曲「二十億光年の孤独」…歌詞に込められた思い⑨

2020/09/28

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 以前も書いたと思うのですが、もへちゃんは詩人 谷川俊太郎さんのファンです。

 長く先生をしていて、大事な時に谷川さんの詩に出会ったからです。

 例えば、いわゆる「荒れ」た学校を変えるきっかけをつくった「伝説の生徒会執行部」が、生徒会テーマをつくった際に出会ったのは「生きる」という詩でした。

 今回紹介する合唱曲「二十億光年の孤独」は、当時、流行始めたインターネットの「学校裏サイト」で、クラスどころか学年全体がバラバラになりかかった子どもたちが、つながりを取り戻した後に歌った合唱曲です。

 「二十億光年の孤独」も、元は谷川俊太郎さんの詩です。

 では、歌詞解説シリーズ第9弾、合唱曲「二十億光年の孤独」について書いた通信「3年1組学級記録 No.36」(2007年10月17日発行)を紹介します。

確かなつながり

二十億光年の孤独

     作詞 谷川俊太郎、作曲 木下牧子

 人類は小さな球の上で

 眠り起き、そして働き

 ときどき火星に仲間を欲しがったりする、する

 

(中略…歌詞全文や合唱動画は「もへちゃん先生の学級通信の資料置き場」へ)

 

 火星人は小さな球の上で 上で 上で 球の上で

 何をしてるか 僕は知らない

 或はネリリし キルルし ハララしているか

 ネリリし キルルし ハララしているか

 しかしときどき 仲間を地球に仲間を 欲しがったりする

 それはまったくたしかなことだ

 

 万有引力とは

 ひき合う孤独の力である

 宇宙はひずんでいる

 それ故みんなはもとめ合う

(中略)

 それ故みんなは不安である

 

 人類は小さな球の上で

 二十億光年の孤独に

 僕は思わず 僕は思わずくしゃみをした

 ネリリし キルルし ハララしているか

 ネリリし キルルし ハララしているか

星の王子さま Wikipediaより引用

歌詞①

 始まりは「孤独」

 それゆえ不安だ。

 転校した経験がある人は、初めて登校した日を思い出してみるといい。

歌詞②

 そして、1日1日、同じ時間を共有することで「引き合う力」を、僕たちは強くしてきた。

  • 何気ない日常での友とのやりとりで
  • 体育会で一緒に涙したことで 

 誰もが持っている「引き合う力」、それをさらなる「確かなつながり」に、この合唱を通して、高められたらと思う。

記録64

 あっという間に、もう合唱コンまで2日!!

 なんか今年はいつもより早く感じたけどな~(^^;)

 それにまだ曲が完成したって言えないよね。

 こんなの初めてやん(>_<)

 みんな、まだまだ声出ると思うし、細かいところも練習した方がいいと思うな~(^^)

 半音ずつ下がるとことかッ!

 当日に、完成できるのかはわからんけど、あと少しの練習時間で、どれだけ1人ひとりが意識してのぞめるか…やなぁ!!

 ほんとに、最後になっちゃうからね。

 最初で最後のメンバーになるんやし!!!

 うちは、19日に吹奏楽部のにも出らないかんけど、「文化祭が終わると、この楽器も手放さなくっちゃいけんちゃねー」って思ったら、めっちゃ気合い入るもん。

 いろんなこと思うけど、うちは最後まで3の1でがんばりたいっ(^^)/

 19日は、すみからすみまでがんばります!

3年1組班ノートより

記録65

 今日、リハがあった!!

 前よりいい感じだった。

 他のクラスには「ハーモニーがキレイ」と言われた。

 もっと声~!!

3年1組班ノートより

記録66

 合唱コンクール、がんばろう!!

 みんながしてなくても、自分が声を出して。

 「まずは自分」を考えて!

 Tさん…絶対に金を獲って、皆でもりあがる!!

 Sさん…みんな、心を1つにしよう

 Yさん…思い出いっぱいやね~金賞とろうね♡

 Nさん…どんどん上達しよると思う♡真剣に取り組もうね♡

 私…絶対、金~!!がんばるぞ~!

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

 もう少し、歌詞の解説の補足をしますね。

歌詞③

 もへちゃんは、歌詞の「人類」とは「私」を表しているのではないかと思っています。

 すると

人類は小さな球の上で

眠り、起き、そして働き

ときどき火星に仲間を欲しがったりする

二十億光年の孤独 作詞 谷川俊太郎、作曲 木下牧子より

という歌詞は、

 「私」は、眠ったり起きたり働いたり、忙しい毎日を過ごしている。

 時々、ふと寂しくなってて、身近な人と心を通じ合わせたいって思う。

って意味じゃないかなって思います。

歌詞④

 「火星人」とは地球の隣の星の人、すなわち「私」に対しての「すぐ隣の人、身近な人」を表していると思います。

 すると

火星人は小さな球の上で

何をしてるか 僕は知らない

或はネリリし キルルし ハララしているか

しかしときどき 仲間を、地球に仲間を 欲しがったりする

それはまったくたしかなことだ

二十億光年の孤独 作詞 谷川俊太郎、作曲 木下牧子より

という歌詞は

 私は、まわりの人のこと、よく知らない。

 けれど、私同様、寝たり、起きたり、忙しく働いたりしてるだろうなぁ。

 きっと、私同様、ふと寂しくなってて、身近な人と心を通じ合わせたいって思ってるだろうな。

 そして、これってきっと確かなことなはずだ!

って意味じゃないかなって思います。

 ちなみに「ネリリし、キルルし、ハララする」とは「眠り→ネリリ」、「起き→キルル」、「働き→ハララ」を表す火星人語らしいです。

歌詞⑤

万有引力とは

ひき合う孤独の力である

二十億光年の孤独 作詞 谷川俊太郎、作曲 木下牧子より

 私たちは孤独だ。

 だからこそ惹かれ合うんだ。

歌詞⑥

ひずんでいる もとめ合う 宇宙はどんどん膨らんでゆく

それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独 作詞 谷川俊太郎、作曲 木下牧子より

 私たちをとりまく世界で起こる様々なことは、私にも、私以外にも起こっている。

 だから、私だけじゃなくみんなも不安に思ってる。

歌詞⑦

僕は思わず 僕は思わずくしゃみをした

ネリリし キルルし ハララしているか

二十億光年の孤独 作詞 谷川俊太郎、作曲 木下牧子より

 寂しいから、身近な人のことを思ってたら、くしゃみが出た。

 もしや噂されてる?

 ってことは、身近な人も私のことを思ってるかも!

 それとも、寝て、起きて、働くことで精一杯かな?

イメージ画

 もし、合唱曲「二十億光年の孤独」のイメージ画を書くとしたら、もへちゃんが思いつくのは絵本「星の王子さま」の表紙です。

 こんなの ↓ です。

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