ナガサキフィールドワークと「母と暮らせば」…爆心地、長崎原爆朝鮮人犠牲者慰霊碑、医大門柱、浦上天主堂

2020/08/14

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 8月前半は、反戦平和のドキュメンタリーやドラマ、映画がたくさんあります。

 そこで、このブログでも反戦平和特集をお送りしています。

 さて、過去何度も長崎のフィールドワークに参加してきました。

 その経験は、もへちゃんが小学校の先生だったら、修学旅行で活かせたでしょうが(もへちゃんが住む地域の小学校の修学旅行は長崎がほとんどです)、中学校の先生なので、もっぱら反戦平和劇のシナリオ等に活かしてきました。

 そんなフィールドワークのことを書いた「おみやげ通信 第1号」(2009年8月21日発行)を紹介します。

 

フィールドワークレポート

 初日(8月8日)の午後からは、フィールドワーク「原爆遺構めぐり」に参加しました。

フィールドワークに参加する人々。案内してくれるのは被爆2世の方々

出発地点=爆心地公園

 フィールドワークの出発点は、原爆投下地点である爆心地公園でした。

爆心地公園にある中心碑

 1945年8月9日、上空9600mでプルトニウム239を原料にした爆弾が投下され、直後に小さな太陽が出現しました。

 その火の玉の表面温度は5000℃(太陽の表面が6000℃)。

 直下の爆心地では3000~4000℃であらゆるものを焼き尽くし、空気も瞬時に膨張して爆風(爆心地から1㎞の地点で170m/s)を生み、あらゆるものをなぎ倒しました。

 ですから、原爆投下地点を示す中心碑の周りには、今でも骨や茶碗が埋まっています。

 この中心碑を墓標として8月9日にお参りに来る人も多いのです。

死の同心円

 放射線の被害については、8月9日は無事だった人も日をおくにしたがって次々と死んでいきました。

 死んでいく人の、爆心地からの距離が毎日少しずつ広がっていく…これを「死の同心円」と言います。

 生き残った人も「助けてくれ」「水を飲まして」という言葉をかなえてやれなかったこと、助けたくても助けてやれなかったことを心に抱え続けています。

 罪の意識を持ちながら、心の内で毎日慟哭しながら、苦痛に満ちた生を過ごしているのです。

長崎原爆朝鮮人犠牲者慰霊碑

 あの日は2万人の朝鮮人が被爆し、1万人が爆死しました。

 朝鮮・韓国の人が被爆したことを日本人の多くが知りません。

 これは教育や政府の姿勢と言われてもしかたがありません。

 原爆資料館は「被害」を中心に展示してありますが、岡まさはる資料館は「加害」を中心に展示しているそうです。

長崎原爆朝鮮人犠牲者慰霊碑 「朝鮮」と表記したのは長崎だけ

医大門柱

 爆心地から700mにあった長崎医科大学(現長崎大学医学部)はほとんどの建物や施設が破壊され、重さ3tの石柱は280m/sの風圧で10度ほど傾きました。

強烈な爆風で傾いた門柱

 あの日、大学は、本来だと夏休みだったのですが、戦場で活躍する医者を作り出す為に授業が行われていて、896人が死亡しました。

この日、大学の講堂では、慰霊祭が準備されていました。

浦上天主堂

 爆心地から500m、浦上のキリス教の信徒約12000人のうち、8500人が被爆死しました。

 破壊された天主堂は戦後13年間保存されていましたが、アメリカへの配慮を優先した結果、取り壊されてしまいました。

撤去される前の天主堂跡。残っていれば原爆ドームに匹敵する世界遺産だったろうに…

 天主堂の中に入ってみると「被爆のマリア」が祭壇に奉られていました。

被爆のマリア うつろな目は何を見ているのだろう

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

母と暮らせば

 重さ3tの門柱が、秒速280mの風圧で10度傾むいた長崎医科大学。

 Wikipediaによると長崎医科大は

 1945年8月9日午前11時2分、爆心地(市内松山町)より600~800mの至近距離に位置していた長崎医大は、基礎教室・臨床教室(附属医院)・附属医専・附属薬専・東亜風土病研究所・看護婦寄宿舎など全ての校舎・施設が一瞬のうちに倒壊・炎上し、この時点で講義・診察中であった教官・学生・看護婦・事務職員ら合計896名が犠牲となった

Wikipediaより引用

と書かれていました。

 先日、吉永小百合さんと二宮和也さん主演の映画「母と暮らせば」がNHKのBSプレミアムで放送されました。

 その中で、二宮和也さんは長崎医科大生を演じていました。

 講義を受けていて、一瞬まばゆい光に囲まれ、その後真っ暗に…

 一瞬のうちに倒壊・炎上し、この時点で講義・診察中であった教官・学生・看護婦・事務職員ら合計896名が犠牲となった」…そんな1人を演じられていました。

父と暮らせば

 この「母と暮らせば」は、井上ひさしさんが書いた戯曲「父と暮らせば」を元にしているそうです。

 もへちゃんは、舞台「父と暮らせば」と映画「父と暮らせば」を見たことがあります。

 映画「母と暮らせば」を見たのは、今回が初めてでした。

 いろんな設定を「反転」させてました。

 あまり内容について触れるとネタバレになっちゃいますでも語りたいっ(>_<)

 最小限にしときますので語らせてくださいっ(笑)

 

 もへちゃんは、「父と暮らせば」の方が数段よかったと感じました。

 色紙をいただいたことがある吉永小百合さん主演なので、「母と暮らせば」の方を評価したかったのですが…。

 「父と暮らせば」で描かれていたのは、被爆者の「生」でした。

 父を助けられなかった場面(ここで父と娘はジャンケンをするんです。それが…涙々です)「生きろ」という父からの強いメッセージを感じました。

 「被爆者」ということで恋愛に臆病になってる娘の将来を心配する父の台詞も、娘の未来の「生」を強く求めていました。

 「母と暮らせば」の方は…

こんなシナリオ書けるようになりたい

 もへちゃんも、反戦平和劇のシナリオなんかを書いてきましたが、

「こんなシナリオ書けるようになりたい」

と思うのは、断然「父と暮らせば」の方です。

 ちなみに、「こんなシナリオ書けるようになりたい」と思ってる劇は「父と暮らせば」以外だと

  • 笑の大学(三谷幸喜原作)
  • THE WINDS OF GOD(今井雅之原作)

の2つです。

 「父と暮らせば」も「笑の大学」も「THE WINDS OF GOD」も、舞台がおすすめです!

 けれど舞台化はなかなかされないので、そんな時は映画ですね。

 「笑の大学」も「THE WINDS OF GOD」も、舞台のシナリオとほぼ同じ内容の映画があります。

 

 THE WINDS OF GOD」と「父と暮らせば」については、書籍もあります。

 もへちゃんは、原爆をテーマにした反戦平和劇にとりくんだ際、見に来ていただいた地域の方から「父と暮らせば」の本をいただいたことがあります(^^)

 何度読んでも、鳥肌が立つほど感動します(^o^)

もへちゃんが書いたシナリオ

 現在(2020年8月末)、Kindleで買える、もへちゃんが書いた朗読劇のシナリオのうち、原爆を題材にしているのは

の2冊です。

 Kindleとは、スマホやタブレット、パソコン等で読む電子書籍のことです。

 Amazonプライム会員の方は、月に1冊まで無料でよめるらしいです。

 上の2冊の他には、反戦平和学習としては、朗読劇「島唄」シナリオ(沖縄戦)、人権教育としては朗読劇「◯◯◯◯」シナリオ(教科書無償運動)もあります。

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