2021/09/01
はじめに

以前、「3日坊主、5日坊主、1週間坊主、1ヶ月坊主、1年坊主、生涯坊主」について書いたことがあります。
この時紹介した通信は、1989年発行…先生4年目でした。
今回紹介する通信「学級記録 No.11」(2006年4月26日発行)も「3日坊主」ネタです。
1989年から17年(すなわち先生21年目)経って書いた「3日坊主」ネタ。
変わったのか、それとも変わってないのか。
どうぞ、読み比べてみて下さい。
超えろ三日坊主
記録14
この前、班ノートを書いたばかりなのに、もう回ってきた。
この前と言っても2、3日前という感じ!!
やはり時間が経つのは早い!!
先生もたくさん返事を書いてくれていた。
その返事を見たとき、僕はとてもうれしかったです。
いつもだらけていてうるさいのに、たくさん返事を書いてくれてありがとうございます。
僕は②年になって、けっこう変わりました。
例えば
- 授業態度
- 服装
- 提出物
- 忘れものなど…
①年のときは全部ダメ✕2で、授業も友達としゃべって聞いてないことがありました。
でも②年になって、授業態度、服装、提出物、忘れものが急によくなった(しなくなった)。
①年のときは問題ばかり起こしていました(先生もとっているとおり)。
②年では、みんなに認められるようになりたいです。
なので、今のままではとても無理なので、1つ1つ丁寧にクリアしていきたいです。
全部クリアするまで時間がかかると思うけど、みんなヨロシク!!
まず、「提出物クリア」を4月の、自分の中の目標にして頑張ります。
記録15
今日も目標OK!!
自主トレを少し多めにした。
これで3日目!!
記録16
今日は初の技家がありました。
それと、今は「1時間勉強」の目標を達成しています。
記録14と15の筆者はKNくん、記録16はMIさんだ。
4月のスタート時、初々しい気持ちで作った各自の目標を、君は今どうしているだろうか?
昨日も、その目標を意識してクリアできたろうか?
それとも、すでに忘却の彼方…って人もいるかもしれない。
「継続できる」は才能の1つ
ものごとをコツコツ続けられることは、才能の1つだ。
その能力があれば、君の可能性をもっともっと拡大させることができる。
そして、その能力は生まれつきのものではない。
意識して、努力することで、身につくものなんだ。
人間誰しも最初は三日坊主
一方で「三日坊主」って言葉もある。
人間は、決意してとりくんでも、3日したら忘れてしまうことが多いからだ。

まずは、それでいい(^^)
人間誰しも三日坊主…スタートはそこからだ。
三日坊主に終わったら、次は五日坊主になれるよう頑張ってみよう。
五日坊主で終わったら、次は一週間坊主にチャレンジしよう。
10日坊主、半月坊主、1ヶ月坊主、、半年坊主、1年坊主…
そしていつの日か、一生坊主に!
KNくんやMIさんのがんばりを、2の4としてのスタートにしよう。

本日より「超えろ三日坊主」のとりくみをスタートします(^o^)
おわりに

「超えろ三日坊主」に関しては、先生4年目のもへちゃんも、21年目もほとんど書いていることは同じでした(^^;)
一方、前回・前々回のこのブログで書きましたが、若い頃のもへちゃんは「掃除」という言葉を使ってました。
しかし経験を積んだもへちゃんは「清掃」という言葉を使うことにこだわってました。
- 「超えろ三日坊主」の方は、先生時代一貫して子どもたちに発したメッセージ
- 「掃除と清掃」の方は、新たに学んだ考え方を子どもたちに伝える
この言動は、一見、相反するものです。
けれど、もへちゃんはこれでいいと思っています。
それは…
不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず
「奥の細道」の作者、俳人の松尾芭蕉さんが書いた「去来抄」に
不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず
とあるそうです。

去来抄は知らないけど奥の細道なら
「あるそうです」と書いたのは、もへちゃん自身が「去来抄」を読んだことがないからです。

でも、「奥の細道」ならいくつかの俳句を知ってます。
- 古池や 蛙飛び込む 水の音
- 閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
- 五月雨を 集めてはやし 最上川
- 夏草や 兵どもが 夢の跡
- 物言えば 唇寒し 秋の風
- 旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる
Full I care car was to become me zoo note.

そう言えば、もへちゃん自身が中学生の頃、英語の先生から

Full I care car was to become me zoo note.
この意味は何でしょう?
ヒントはナゾナゾです。
と問題を出されたことがありました。
みなさん、おわかりですか?

英語読み(ところどころローマ字読み)してみましょう。

フール イ ケア カー ワズ トー ビコム ミー ズー ノート

さぁ、もっとスラスラ読んで見ましょう。

フルイケヤ カーワズ トビコム ミー ズー ノート

もっとスラスラ読んで

フルイケヤ カワズ トビコム ミズノオト
古池や 蛙飛び込む 水の音!!
いかん、いかん、話を元に戻しましょう。
不易と流行
松尾芭蕉さんが書いた去来抄は、俳句の理論書です。
先ほどの
不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず
の中の「不易」と「流行」の意味は
- 不易…時代を経ても変化しないもの
- 流行…新しさを求めて、時代に沿って変化するもの
です。
なのでこの文章は、

長く変わらないものを知らなければ、基礎が確立しない。
新しく変化のあるものを知らなければ、新たな進歩がない。
という意味です。
もへちゃん自身の相反する言動
- 「超えろ三日坊主」の方は、先生時代一貫して子どもたちに発したメッセージ
- 「掃除と清掃」の方は、新たに学んだ考え方を子どもたちに伝える
は、まさに「不易と流行」そのものだと思います。

だから、これでいいのです(^^)
To be to be ten made to be.
先ほどの「Full I care… 」がわかったかたなら
To be to be ten made to be.
は、すぐに解けますよね(^^)

「飛べ飛べ天まで飛べ」が正解です。
けれど「Full I care…」の問題を解いた後じゃなかったら…?
ちなみに、この問題は中1生はすぐにわかるけど、中3生は

「to+動詞の原形」は不定詞だから…
なんて考えすぎて、わからない子が多いです(^^)
身近なところにある「不易」
「不易」という言葉は、難しい言葉と思ってましたが、案外身近なところで使われてました。
これ ↓ です。


子どもの頃、お世話になっていたノリは「フエキのり」でした。
「不易」とは「時代を経ても変化しないもの」という意味。
「時代を経ても使い続ける」という願いをこめて「不易糊」というネーミングにされたのかもしれません。

素敵な名前です。
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