2021/08/10
はじめに

- 8月6日ヒロシマ
- 8月9日ナガサキ
- 8月15日終戦
と8月前半は、日本全体の反戦平和の機運が高まる時期です。
これが、この時期に学校で平和学習を行う理由です。
テレビでも、反戦平和をテーマとした数多くの優れたドキュメンタリー番組やドラマが放映されます。
つい先日(2021/8/4)も、昔、NHKで放送された「夏服の少女たち~ヒロシマ・昭和20年8月6日~」が再放送されていました。

調べてみると「1988年8月7日放送」でしたので33年ぶりに見たってことになります。
1988年と言えば、もへちゃんは先生になって4年目。

VHSのビデオに録画して持っていたってことは記憶にあるけど…
当時のもへちゃん組の子たちに見せたっけ?
そこで1988年度の学級通信(この年は製本しました)をペラペラとめくってみると…

やっぱりあった!
そこで今回は、「夏服の少女たち~ヒロシマ・昭和20年8月6日~」を子どもたちに見せた後に発行した学級通信「スバル No.52」(1988年9月14日発行)を紹介します。
反戦
夏服の少女たち~ヒロシマ・昭和20年8月6日~
記録162
今日、「夏服の少女たち」というビデオを見ました。
ものすごくかわいそかった。
死んだ人も、残された人も。

記録163
今日の5時間目は、すごくかわいそうでした。
記録164
今日は道徳の時間、ビデオを見た。
- 被爆して死んでしまった自分の子どもの墓に、赤い字で自分の名前を入れたお婆さん
- ぼろぼろになった制服
が、一番印象に残っている。
絶対に、戦争は嫌だ。
記録165
今日のビデオ、おばあちゃん、かわいそう。
記録166
今日の道徳の時間にビデオを見ました。
とっても感動しました。
とても戦争がおそろしいことがわかりました。
命はとても大切なものだということも一段とわかってきました。
記録167
今日のビデオ、涙が出てきた。
本当にあんなことがあったなんて、信じられない…
記録168
今日の5時間目の道徳は感動した。
お母さんたちが、子どもの洋服などをちゃんと持っているのが、一番感動した。
記録169
先生にビデオを見せてもらったら、ものすごくかわいそうと思いました。
たった13年生きただけで…。
原爆はひどいです。
記録170
今日のビデオを見て、よく勉強になった。
戦争のことを学ぶ意味
僕たちは戦争を経験したことは無い。
だからといって、戦争のことを知らんでいいわけではない。
僕らが戦争のことを学ぶのは、繰り返さないためなんだ。
戦争で死んだ人たちの命を無駄にしないためにも、
- 目をそらさずに学んで欲しい
- 感じ取って欲しい
戦争の悲惨さを!
明日は「敬老の日」
じいちゃん、ばあちゃんたちに、元気な姿を見せてやれ。
そして、戦争を知っている(本当に体験した)人たちの話を、聞いて欲しい。
スバルを読んでくださっている保護者の方へ

生徒たちは「碑」「夏服の少女たち…」などを通じて、戦争を学んでます。
生徒が学び取ったことを、保護者の方にも知っていただきたい…1度、子どもが先生役で、「反戦」について勉強会をしてみてはどうでしょうか?
ぜひ家庭で機会を作って下さいm(_ _)m
おわりに

「夏服の少女たち~ヒロシマ・昭和20年8月6日~」をご覧になったことがない方のために、NHKスクエアというホームページで販売されているDVD「夏服の少女たち」の解説文を紹介します。
昭和20年8月6日、学徒動員で建物の取り壊し作業にあたっていた13歳の少女たちの頭上に閃光が走った。
NHKスクエア 「夏服の少女たち」より引用
そして彼女たちが自らの手で縫い上げた夏服だけが無残に焼け焦げボロボロになって親元に戻ってくる…。
戦時下でありながら、女学生になった喜びをかみしめる少女たちのつかの間の青春の日々をアニメーションで、残された家族の深い悲しみをドキュメンタリーで描く。
この「夏服の少女たち~ヒロシマ・昭和20年8月6日~」は、アニメと実写で構成されてました。
「原爆で我が子を亡くした親」たちの悲しみが、当時のもへちゃん組(中1生)の子どもたちにビンビン伝わり、感性を揺らす反戦平和の授業になりました。
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