今年は時間がない(>_<)、学級目標の決め方に「客主堤選」はいかが?

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 福岡市の中学校は、今日(2020年5月21日)が入学式(入学の日?)でした。

 朝、少し着慣れていない制服を着た子と礼服っぽいいでたちの保護者が一緒に歩いていました。

 さて、学校再開できても、いつもの学校生活を保障できない…そんなはがゆさをお持ちの先生方や生徒会役員の人は多いのではないでしょうか?

 そんな中で「学級目標決め」が削られるのはまちがいだと私は思います。

 そんなことを言い出す人がいたら、その人は「学級目標」を惰性で決めてきた人でしょう。

 ただ「教室の前方に飾るだけの標語」と思っている人でしょう。

 もったいない!!

 本気で考えた学級目標は、1年を通して子どもたちの言動に対して迫れるだけの力を持つというのに。

 そこで「学級目標」について書いた

〇〇〇中学校3学年だよりミニ No.4「学級目標」

(2018年4月12日発行)

をお送りします。

学級目標

心に残る学級目標

 4月11日の朝、〇〇先生と〇〇先生が学級目標について話されていました。
 僕は、学級目標ってすご~く大事だって思っています。
 長く先生をしていますので、いろんな学級目標を生徒達が作ってきました。
 今でも心に残っているのは

「明日の自分にまかせるな」
 中3生の学級目標でした。

 受験もあるし、部活動も最後の年だし、行事にも燃焼したいという思いから、「あ~きつい、明日やろう」っていう気持ちに負けず、今その時を頑張ろうという意味です。

 このクラスは、いろんな場面でこの学級目標を口にして頑張り抜きました。

「よせ鍋」
 「僕たちはそれぞれ違う味だけど、集まるといい味を出すはずだ」という意味です。

 このクラスも、いろいろ事件はあったけど、そのたびに学級目標を思い出して乗り越えていきました。

「You! 優! 勇結遊!!」(ゆう!ゆう!ゆうゆうゆう!!)
「You」は「あなたを決して見捨てない」

「優」は「人の憂いに寄り添おう」

「勇」は「いじめみたいな問題が起こったら止める勇気」

「結」は「みんなで支え合えて、心を結び合う」

「遊」は「難しく考えず気楽に行こう」でした。

 このクラスも、学級目標をとてもとても大切にしていました。

2016年度もへちゃん組学級目標「You!優!勇結遊!!」

 ほかにもたくさんあるのですが、紙面の関係でここまでね。

心に残ったのは、1年間かけて求め続ける姿を見たから

 言葉として素敵なものもまだあるのですが、私の心に残っている学級目標とは、言葉のおもしろさではないみたいです。
 1年間かけて、クラスの人たちがその言葉を大切にして、本気で求め続けた姿を見たから、今でも心に残っているようです。

 もう義務教育9年目の君たちにとって、それらしい言葉を作ることは簡単かもしれません。

 しかし大切なのは、その言葉をクラス全員が大事に思っているか、そして1年間かけて求め続けていくかってことだと思います。

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

「客主堤選」とは

 題名の「客主堤選」とは、人権教育の講演会で教えてもらった言葉です。

 その講演会では、非攻撃的自己主張の話をされてました。

 例えば、わが子が誕生日で、お互い早く帰宅することを約束したので、仕事があるけど早く帰ってきて、凝った料理を作って待っていたのに、わが子が遅く帰ってきた。

 そしたらすご~く腹が立ちますよね。

 「お前、今まで何してたんだ~(>_<)」

 わが子はムス~

 攻撃的自己主張の結果、お互いが歩み寄れなくなりました(T_T)

 一方、わが子が誕生日で、凝った料理を作って祝ってやろうと考えていて、ちょっと空いた時間でパチンコをしたらその日に限ってジャンジャン出て、よりいいもの買えると思い、時間が気になったけれどそのままパチンコを続けてしまった。

 約束してた時間にすごく遅れて、おそるおそる帰宅すると、わが子はまだ帰ってなかった。

 ほっとして買ってきたチキンとかを皿に飾ってるところにわが子が帰ってきたら…

 後ろめたさもあって、怒鳴りつけたりはせず、

 「約束した時間は守らなきゃ、ほら座って座って」

 わが子がとった行動は同じです。

 友だちにお祝いされて帰宅するのが遅くなってしまった…

 それなのに、かけられた声が違う。

 けれど解決するのはきっと後者(非攻撃的自己主張)です。

非攻撃的自己主張を意識的に行う際のキーワードが「客主堤選」

 で、非攻撃的自己主張を意識的に行う場合のキーワードが「客主堤選」です。

  • 客…両者が納得できる客観的事実を示す…「早く帰宅しようって約束したよな」
  • 主…改善すべきことを主観的に主張する…「父さんは家族で君の誕生日を祝いたかったんだ」
  • 堤…複数の提案をする…「①今度からすれ違わなくて済むように、遅くなるときは連絡を入れる、②約束したら必ず守る、③約束破ったら、相手のお願いを1つ実行する。④その他」
  • 選…相手に選択してもらう…「①~③の中でどれかを選んで欲しい。もしくはもっといい案があれば教えて欲しい。でも選んだんなら、それは守って欲しい」

 私自身は、夫婦げんかをこれで乗り切った経験があります(笑)

学級目標決めに応用

 これを応用したら学級目標決めも2~3時間もかけず、15分くらいでできるかもしれません。

 客観的事実、主観的主張、提案までを学級担任が用意して、選択を子どもたちに任せるのです。

 もちろん「『その他』として、君たちからいい案が出ることも期待してる」ってことも子どもたちに伝えましょう。

でも大切なのは

 学級目標の言葉がどんなに美しくても、それが教室前方を飾るだけの言葉になってしまえば、価値はありません。

 決める時だけ一生懸命になって、3ヶ月もしたらクラスのほとんどが忘れているならば、価値はありません。

 どんなに泥臭い言葉だろうが、その言葉達成を目指してクラスの子どもたちが1年間とりくみ続ける…そんな学級目標こそが価値があるのです。

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