2022/02/17
はじめに

中3生は、公立高校受検が目前です。
同様に目前なのが卒業式。
もへちゃんが勤務してきた全ての学校では、卒業式で卒業生による学年合唱(「式歌」という位置づけでした)がありました。
今回紹介する学年通信「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.166」(2019年2月26日発行)は、式歌「友~旅立ちの時~」について書いたものです。
友~旅立ちの時~
あと10日で、卒業式 式歌「友 ~旅立ちの時~」を歌うことになりますね。
今 君が見上げる空は どんな色に見えていますか?
友 僕たちに出来ることは
限りあるかも知れないけれど
(中略)
友 さようならそしてありがとう
再び会えるその時まで
友 僕たちが見上げる空は どこまでも続き 輝いてる
同じ空の下 どこかで僕たちは いつも繋がっている

友 〜旅立ちの時〜(作詞・作曲:北川悠仁)より引用
(歌詞全文や合唱動画等は、もへちゃん先生の学級通信の資料置き場へ)
友
この曲を歌っているのは「ゆず」です。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の後に、ツアーをまわるすべてのスタッフに向けて書いた曲だそうです。
震災前から計画していたライブツアーでしたが、震災のため縮小して回ることになりました。
「震災という大変なことが起こっているのに、音楽を鳴らしてもいいのか」と、ゆずの二人をはじめたくさんのスタッフも迷いました。
ゆずの北川悠仁さんは、不安そうなスタッフたちの背中を押すためにこの曲を作りはじめました。
けれど、日記を書くようにポツポツと作り進めていくうちに、東日本大震災で大変な思いをしている人達にこそ、この曲を届けられないかと思うようになったそうです。
そして、東北ライブツアー限定で初披露しました。
なので最初は「友」という題でした。
友~旅立ちの時~
その後、NHK全国学校音楽コンクールの曲を作って欲しいと言われ、色々考えた結果、この曲を、たくさんの人に聞いてもらおうと言うことになったのだそうです。
友 今君が見上げる空は どんな色に見えていますか?
友 僕たちに出来ることは 限りあるかも知れないけれど
ふと、誰かのことを思い出し、今何をしているのかなと思うことがある。
あの時困っていた友は、今どんな気持ちで空を見てるんだろうか?
大切な友人が困っていたら、あの日そうしたようにまたできる限り力になりたい。
自分のできることは少ないかもしれないけれど、できるかぎり力になりたい。
確かな答えなんて 何一つ無い旅さ
心揺れて迷う時も ためらう気持ちそれでも
支えてくれる声が 気付けば いつもそばに
最初「旅」というのは、東日本大震災後すぐの「ライブツアー」のことだった。
けれど、この曲を合唱曲としてアレンジしたことで、「旅」に「人生」という意味も込めたつもり。
だから、たくさんの人の気持ちに寄り添える歌になったのではないだろうか。
僕らは誰しも迷い、立ち止まることがあるけれど、周りをよく見れば、助けてくれる人・支えてくれる人がそばにいる。
そのことに気付くと、とても心強い気持ちになれる。
明日の行方なんて誰にも分からないさ 風に揺れる花のように
確かめ合えたあの日の 約束胸に信じて
未来へ 歩いてゆくよ
この先、何があるかは、誰にもわからない。
けれど、風に揺れて折れることなく、しっかりと立って前を向こう。
あの日の思いを胸に
- 「最後の1秒まで、あきらめることをあきらめない」という「◯中魂」を確認し合ったあの日
- 仲間を信じあったあの日…
あの日の思いを胸に、今日、僕たち私たちは未来へ歩き始める。
歌詞の思いを知れば知るほど、あなたたちにぴったりですね。
3年間、あなたたちと過ごした担任の先生は、この歌で泣いちゃうかも(T_T)

そういう涙、私は好きです
おわりに

ひさしぶりの「歌詞に込められた思い」シリーズ
「歌詞に込められた思い」シリーズ、ひさしぶりです(^^)
もへちゃんが保管している通信の原稿の束(ファイル)。
これらの中にある合唱曲の解説は、「歌詞に込められた思い①~⑭」で紹介し尽くしたと思っていました。
「合唱曲の解説」の通信は、文化祭の時期である秋に集中してます。
なので、卒業式で歌う合唱についての通信は、見落としてたわけです(^^;)
アフターコロナ

新型コロナウイルス感染症と闘っている今(2022年)は、式歌は無いのかな?
とも思いましたが…(^^;)
今回の通信が、数年後、コロナウィルスを克服した時に、式歌で「友~旅立ちの時~」を歌う中3生に届けばいいなぁ(^^)
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