2020/08/28
はじめに

前回のブログで紹介した「オープンスクールに行く意義」の通信を出した翌日、100枚以上の申し込みがありました。
嬉しかったのですが…
不備のある申込書
子どもたちは、これまでの学校生活の中で数限りない提出物を出してきています。
不備があっても、何とかなってきたからでしょうか、100枚を超える申込書のうち、25枚が「不備あり」でした。
中3の11月末~12月初旬にある三者面談で、ミスしてはならない初めての書類として「願書」をもらい、書くことになります。
その練習として、オープンスクールの申込書を位置づけていたのですが…
もへちゃんは「ヤバいなぁ」と思いました。
しかしその10秒後には、「この失敗を教材化しないなんてもったいない!」とニタリとほくそ笑みました。
そして、こんな通信「◯◯◯中学校3学年だよりミニ No.71」(2018年9月4日発行)を発行しました。
締め切り
嬉しい悲鳴
9月3日だけでオープンスクール申し込みは100枚を超えました。
多くの人が、前号の学年だよりミニを読んで、いろんな情報を知りたいと思っているとともにモチベーションUPを求めた姿だと感じ、うれしく思いました。
ちょっと、ヤバくね
ところが…です(T_T)
「不備あり」で受け付けられなかった申込用紙が25枚ありました。
※不備…十分な備えに欠けること。また、よく整っていないこと
- ひらがな未記入
- 提出日未記入
という些細なミスだけでなく
- 印鑑忘れ
- 希望学科・コース未記入
- 参加希望日まちがい
- A表のみ投函
といったちょっと困るミスもありました。
これら「困るミス」は、確認した後でなければ高校側へ参加者名簿をFAXできないので、困るわけです。
まじ、ヤバくね…締め切り日の「不備」
また、25枚の「不備あり」のうち、9月3日が締め切りだった申込用紙が19枚ありました。
私はこの19枚をチェックしながら、ヤバいなぁと強く感じました。
それはどういうことかというと…
もしこれがもっと大事な書類だったらどうなるか、わかりますか?
例えば、大学入試の際は、個人個人で願書を出します。
もし願書を締め切りの日に提出して、それが「不備あり」だったとしたら…。
大学にもよりますが、受付の早い時期に提出されたもので不備がある場合には、連絡をして不足書類を再提出させたりして、受験できるようにしているところもあります。
しかし、ギリギリに到着のものでは対応できないです。
すなわち受験できなくなります。
インターネットで次のような質問をしている受験生がいました。

大学は出願締切を過ぎていた場合でも1、2日程度の遅れなら受け取ってもらえますよね??
たとえば
「2月5日に必着、5日を過ぎて到着した場合はいかなる理由があっても受け付けません」
というような大学でも7日くらいになってホームページで出願者数がなぜかどの学科も5~10人くらい増えていることがけっこうあって驚いたことがたくさんあります。
おそらく
「1、2日程度遅れたから受理しませんといって送り返すようなことは受験生の人生にも関わってくるのでさすがにほとんどの大学はしないのでは?」
と思います。
だからあくまでも建前なのでは?
この問に対して、複数の方から解答がありました。

うちの大学(国立)では「消印有効」としています。
願書を郵送した際の消印で判断するということです。
仮に北海道から出願した人と、東京から出願した人が、同じ時間に郵便局に行ったのに、 北海道の人だけ届くのが遅れたら不受理になる可能性があり、不公平だからです。
したがって、願書が届く日付が遅れる場合もあり得ます。
ただし、持参の場合でも郵送の場合でも期限を過ぎれば(消印が締め切りを過ぎていたら)即刻アウトです。
大学も暇じゃありません。
期限を守れない人は、大学でも社会でも問題ですから、受験資格すらありません。
数年にひとり、走って持参出願に来て、不備があって泣いて帰る人がいます。
少なくとも、国公立大学ではこういった期限は厳格に守っていますし、仮にあなたの言うような事態が起こっていたら、それは不正ですから、告発の対象です。

あなたは
「おそらく1、2日程度遅れたから受理しませんといって送り返すようなことは受
験生の人生にも関わってくるので」
と書かれてますが、
期限を1日でも過ぎたらアウト
というのが、社会における普通の対応です。
人生に関わるというのは事実かもしれませんが、それは余裕をみて送らなかった受験生の責任であって、大学には何の責任もありません。
締め切りを過ぎたら…
願書ほど重要な書類じゃなかったら大丈夫かというと、そうでもありません。
以前、◯◯高校の通信制に通っていた卒業生から相談を受けたことがあります。
通信制は、平日は家や図書館などで、教科書や参考書等を見ながら決められた課題(レポート作成が多い)にとりくみ、それを郵送して、合格すれば単位がもらえます。
その課題というのが、教科書をまとめる程度ではなく、半端なく難しいのです。
私は教えてあげたかったけれど、全く役に立てませんでした。
それくらい難しかったのです。
- なんとかレポートを作って、郵送すると、ダメな場合、返送されてきます
- そこでまたその課題を書き直したり、書き足したりします
- そして郵送
- ダメだったら返される
こんなことを何回かくり返すと、提出締め切り期限が過ぎてアウトになります。
努力しているにもかかわらず…です。

理由は「締め切りを過ぎたから」です。
失敗したら責任をとらなければならない「社会」
小中学校時代はいろんな人に守られて過ごします。
だから失敗しても誰かがフォローしてくれました。
子どもというのはそうやって守られて守られて、少しずつたくましくなっていくわけです。
けれど社会に出るとそういうわけにはいきません。
だから、その境目にいるあなたたちは「失敗したら責任をとらなければならない」という自覚を持つべき年齢に達したと言えます。
提出期限の日に「不備あり」だった人が19人もいたことに「ヤバいなぁ」と感じたのはそういうわけです。
おわりに

もちろんオープンスクール申込み締め切りは、校内の締め切り日であって、高校側の締め切り日ではありません。
なので、校内締め切り日に提出された19枚の不備あり申込み書を書いた子は、1人ひとり呼んで、この通信を用いて
「不備があるのはしかたないんだよ。でもね、締め切り日に『不備あり』はダメなんだよ」
と指導しました。
この指導ができたので、もへちゃんは「儲けたな」って思いました(笑)
そして、不備の部分を修正した申込み書を次の日、持ってこさせて、受け付けました。
めでたし、めでたし(^^)
コメント
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